PlayStation

“PS5″の機能まとめ・関連情報など

本記事では「PS5の機能」についての情報を纏めておりますので、PS5の購入を検討している方や入手した際の参考になれば幸いです。

概要


日本国内にての発売日は「2020年11月12日(木)」。
購入方法はソニーストア等での抽選販売が対象となっていました。

機種について

機種は「PS5」、「PS5 デジタル・エディション」の2種類。
この2機種の大きな違いとしてはUltra HD Blu-rayディスクドライブの搭載があるか、ないかという点になります。

PS5:ディスクドライブあり
●従来通りパッケージ(ディスク)版を購入してのゲームプレイが可能
●Ultra HD Blu-ray対応の映像作品が視聴可能

PS5 デジタル・エディション:ディスクドライブなし
●ゲームの購入はダウンロード版のみ

ですので、“パッケージ(ディスク)版を購入してプレイする人”や”プレイ済みのゲームを売りたい人”は「ディスクドライブありのPS5」一択になります。
ディスクドライブは後方互換性がありPS4タイトルもプレイ可能となっています。
他にもUltra HD Blu-ray・Blu-ray・DVDの映画やドラマなども再生可能となっています。

「PS5 デジタル・エディション」にはディスクドライブが搭載されていませんので、ゲームを購入する方法はダウンロードのみとなります。
購入する時はいつもダウンロード版という人にとってはあまり気にしなくていい点かもしれません。
ディスクドライブが無い分、見た目もスッキリしています。

Ultra HD Blu-rayとは?

Ultra HD Blu-rayとは現行出回っているBlu-ray Discの後継となる光ディスクの規格となります。
UHD BDや4K Ultra HDブルーレイという呼称もありますので若干分かりづらいですが、Ultra HD Blu-rayと同一のものとなりますのでご注意ください。

主な特徴は下記となっています。

●4K解像度をサポート(3840×2160)
●最大100Gまで保存可能
●動画のコーデックはH.265、MPEG-H Part2(HEVC)を採用
●HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応
●色空間を拡張(より鮮やかな色味を再現可能)

PS4版からPS5版へのアップグレードについて

今現在PS4→PS5への移行時期ということで、PS4版を購入したユーザはPS5版へゲームソフトをアップグレードができるような救済措置が用意されています。

ゲームソフト毎(販売元・開発元)で異なりますが、無料もしくは有料でアップグレード可能となっています。
有料の場合でも100円程度と安価なものとなっています。

この措置により同じゲームソフトをPS4版、PS5版の両機種で購入する必要はなく、アップグレードのみでPS5版を手に入れることが可能となっています。
ゲームプレイ中にPS5が入手できた場合、ユーザの心情としては高機能なPS5版でプレイしたいと思うのは当たり前ですので、ありがたい措置になっています。

●”PS4 ダウンロード版” → PS5 ダウンロード版”へのアップグレードが可能
●”PS4 ディスク版” → “PS5 ダウンロード版”へのアップグレードが可能

PS5へ既存アカウントでログイン後ライブラリを確認するとPS4版のゲームソフトしか表示されていませんのでご注意ください。

アップグレード方法は下記手順にて実施可能となっています。

1. PS5に既存アカウントでログイン
2. PS Storeにてアップグレード用のパッケージを選択してダウンロード
(アップグレードが有料となっている場合には”購入する”​を選択)
3. 処理完了後、PS5版 or PS4版のどちらをダウンロードするか聞かれるので、​PS5版を選択

※PS Plusの特典(フリープレイ)として入手したゲームはPS5版へのアップグレードはできません。
※一部例外として”Fainal Fantasy Ⅶ Remake”はフリープレイで入手したものでもPS5版へのアップグレードが可能となっています。

“ディスクドライブなし”の注意点

「PS5 デジタル・エディション」を購入した場合の注意点として、ゲームソフトをPS4版からPS5版へアップグレードする際の特定条件下で注意が必要となります。

先ほど「PS4版からPS5版へのアップグレートについて」説明しましたが、PS4ディスク版のアップグレートを実施する場合はPS4版のディスクをPS5本体に挿入する必要があります。

ですので、PS4版をディスクで購入していたユーザがPS5版へアップグレートしたい場合は“ディスクドライブあり”のPS5が必要となります。

おそらくPS4版を購入している証明の為にこの手順としていると思われますが、あまりにアナログ過ぎるやり方のような気がします。

ディスク版とはいえPSNアカウントにプレイ記録等の情報は記録されていると思いますので、その辺りの情報を認証用に使用すればいいのでは?と思ってしまいます。

価格について

価格は以下の通りとなっています。
●PS5:49,980円(税別)
●PS5 デジタル・エディション:39,980円(税別)

Ultra HD Blu-ray搭載のあり・なしで1万程度の差ですので、個人的にはディスクドライブありの方がお得かなという感じがします。

ハードウェア


PS5のハードウェア仕様は下記となります。

大きさ・重量ともにサイズ感のあるデザインになっていますので、購入が決まった場合は事前に置き場所などを確認しておいた方がいいかもしれません。

PS5

PS5のハードウェア使用は下記となります。

寸法:390mm×104mm×260mm(幅×高さ×奥行)
重さ:約4.5kg
ディスク:Ultra HD Blu-ray搭載

PS5 デジタル・エディション

PS5デジタルエディションのハードウェア使用は下記となります。

寸法:390mm×92mm×260mm(幅×高さ×奥行)
重さ:約3.9kg
ディスク:ディスクドライブなし

共通項目(性能面)

PS5の性能仕様は下記となります。

CPUにおいては単純にコア数、クロック数の値だけで比較すると「Ryzen7 3700X」に相当します。
GPUの周波数は”10.3 TFLOPS”ですので「RTX2080」と同等の性能となっています。

このパーツ構成でPCを組んだ場合10万以上の価格になりますので、CS機としての値段だけに注目すると高いように見えますが、性能面で同等の機器と比較してみるとお得な価格帯であることが分かると思います。

CPU:
x86-64-AMD Ryzen Zen2
8コア / 16 スレッド
周波数 最大3.5GHz

GPU:
AMD Radeon RDNA2-based graphics engine
レイトレーシング アクセラレーション
周波数 最大2.23GHz (10.3 TFLOPS)
Memory:GDDR6 16GB

解像度:720p、1080i、1080p、2160pに対応

リフレッシュレート:最大120Hz

共通項目(物理端子)

PS5に搭載されている物理端子の使用は下記となります。

入出力(前面):USB Type-C® 端子 (Super-Speed USB 10Gbps)、USB Type-A 端子 (Hi-Speed USB) ※ワイヤレスコントローラーは前面端子に接続推奨
入出力(背面):USB Type-A 端子 x2 (Super-Speed USB 10Gbps) ※外付けストレージ、PS5用カメラは背面端子に接続推奨
通信規格:【有線】Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)
【無線】IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax

PS5にはオーディオ専用の出力端子は搭載されていません。
”3.5mジャック”​や”​光デジタル端子”​はありませんので、モニターとは別にスピーカーを使用する場合はご注意ください。

私も普段ゲームをする際は”​ヘッド​ホン”​と”​スピーカー”​を併用(切り替えて使用)しているので、スピーカーを利用する人には困った仕様になっています。
※テレビやモニターにスピーカーが搭載されている場合はHDMI経由で音声出力されますのでご安心ください。
※モニターにスピーカーが無い人や音声をスピーカー出力している人が本件の対象となります。

解決策はいくつかありますが、下記の方法は比較的簡単に実施できますので、ご自身の環境に合わせて検討ください。

1. HDMI音声分配機を使用する。
HDMIで出力される映像と音声を分離する方法(機器)となります。
3.5mジャック、光デジタル端子対応のスピーカーに接続して使用することができます。

2. Bluetoothレシーバーを使用する
PS5とスピーカーをBluetoothで接続する方法となります。​
PS5にBluetoothレシーバーを接続することで、Bluetooth対応の​スピーカーに音声出力することができるようになります。

3. コントローラーの音声出力端子を使用する
コントローラーの3.5mジャックとスピーカーを接続することで音声出力することができるようになります。
見た目が微妙ですが、オーディオケーブルを接続するだけですので一番簡単な方法となります。

同梱物

PS5本体以外に下記のものが同梱されています。
コントローラーの充電ケーブルやHDMIケーブルも同梱されていますので、ゲームをする上でのオプション品は揃っています。

●DualSenseワイヤレスコントローラー × 1
●DualSenseワイヤレスコントローラー用充電ケーブル × 1(USB Type-C to Type A)
●HDMIケーブル × 1(HDMIv2.1によるUltra High Speed互換あり)
●電源コード × 1
●ベース × 1(縦置き・横置き時に使用)
●クイックスタートガイド × 1
●ゲームソフト「ASTRO’s PLAYROOM」インストール済み

対応するストレージ

超高速SSDについて

PS5の内臓ハードディスクには超高速SSDが採用されています。
PS4の内臓ハードディスクはHDDでしたので、HDD→SSDに変更されたことによりゲームの読み込みやロード時間は劇的に早くなったと言えるでしょう。

特徴としてロード時間の短縮があげられており、これは超高速SSDと統合I/Oを採用することで実現しています。
ゲームデータの読み込みやロード時間を短縮することで、シームレスなゲーム体験を提供し、より没入感を深める効果があります。

例えば、アサシンクリード・ヴァルハラをPS4proでプレイした場合、ファストトラベル時のロード時間は40秒程度となります。
広大なオープンワールドを舞台にしたゲームで、移動しようとする度に数十秒費やしてしまうのはゲームとして致命的といえるでしょう。

超高速SSDを搭載することでロード時間を大幅に短縮できたのは、次世代機と呼ぶに相応しい改善内容かと思います。

USBストレージ(外付けストレージ)について

PS4と同様にPS5にもUSBストレージ(外付けストレージ)を接続して使用することが可能となっています。

ただし、外付けストレージに保存したPS5のゲームデータを起動してプレイするはできません。
ゲームをプレイする為には内臓SSDにゲームデータを移動する必要があります。
使用方法にいくつか制限がありますのでご注意ください。

外付けストレージで出来ること
●内臓SSDにインストールしたゲームデータ(PS4・PS5)の移動
●外付けストレージから内臓SSDへのゲームデータ(PS4・PS5)の移動
●PS Storeで購入したPS4用のゲームデータのインストール
●ディスクタイプのPS4用のゲームデータのインストール
●ゲームデータ(PS4・PS5)の更新

外付けストレージで出来ないこと
●PS5のゲームデータの直接インストール
●外付けストレージへ保存したPS5のゲームデータの起動

外付けストレージへ移動したゲームデータをプレイする際に内臓SSDに戻すのは時間がかかって面倒そうに思えますが、外付けストレージ→内臓SSDへのデータ移動は高速に行えるようになっていますのでご安心ください。
内臓SSDにおける容量不足の対策の一つとなっています。

M.2 SSDについて

PS5のアップデートにより“M.2 SSD”の使用が可能になりました。

“M.2 SSD”はノートパソコン等の小型PC向けに開発された規格の一つとなります。
(厳密にはM.2という接続端子の規格のことを指します。)

従来の”SATA SSD”と大きく異なる点は転送速度になります。
“SATA SSD”の転送速度は6Gbps程度ですが、”M.2 SSD”は10Gbps~32Gbpsとなります。

“M.2 SSD”の接続(拡張)が可能になったことにより、内臓SSDに加えてM.2 SSDへのゲームデータの保存および起動が可能となっています。

PS5で使用可能な”M.2 SSD”の仕様要件やオススメの製品については下記ページをご参照ください。

https://nekozawa-game.com/ps5-ssd/

DualSense ワイヤレスコントローラー


PS5になったことにより大きな進化を遂げたワイヤレスコントローラー。
DualSenseコントローラーにはハプティックフィードバック、アダプティブトリガーが搭載されています。

カラーバリエーションも初期のホワイトから増えており、ミッドナイトブラック、コズミックレッド、ギャラクティックパープルが追加されています。

ハプティックフィードバック

ハプティックフィードバックはコントローラーを振動させることにより、ゲーム内で発生している事象を触覚を通してプレイヤーに伝える技術となります。

DUALSHOCK4の振動とは異なり、コントローラーの特定部分を緩やかに振動させることができ、脈打つような繊細な表現から激しいエフェクトまで多彩な触覚表現が可能になっています。

PS4のソフトをプレイする場合はDUALSHOCK4の振動表現に切り替わります。

アダプティブトリガー

アダプティブトリガーはコントローラーのL2・R2ボタンに搭載されている技術となります。

銃のトリガーや弓をを引く時に指先にかかる抵抗感を再現することが可能となっています。
強弱の調整は可能で、合わない場合はオフにすることもできます。

その他機能

DualSenseコントローラーには下記の機能も搭載されています。

●モーションセンサー機能(6軸検出システム)
●ボイス認識
●ヘッドセットジャック
●マイク、エコーキャンセリング内臓
●入力レイテンシーの向上
●フル充電時の稼働時間はDUALSHOCK4と同等
●充電時間は約3時間
●最大4台まで接続可能

3Dオーディオ


PS5では3Dオーディオ技術が採用されており、ゲーム中の効果音や音声をより正確にプレイヤーへ伝えることができるようになっています。

下記がその一例となります。
●足音による敵の位置を特定
●風が吹く音を通り過ぎるかのように感じることができる

Apexやフォートナイトなどのオンラインゲームで敵の位置を把握する時などに有効な手段となりそうです。
3DオーディオはPS5でプレイ可能な全てのゲームに対応しています。

手持ちのヘッドセッド(USB接続、3.5mジャック)にも対応していますが、最大限楽しむには専用の「3Dワイヤレスヘッドセット」がオススメとなっています。
「3Dワイヤレスヘッドセット」の懸念点としては、ヘッドホンの締め付けがキツイ等の口コミもありますので購入する際はサイズ感などの確認をお忘れなく。

その他の機能

レイトレーシング

PS5のGPUにはハードウェアベースのレイトレーシングアクセラレーション機能が組み込まれています。
レイトレーシングとは、ゲーム内のグラフィック上で光の屈折や水・ガラスに反射する景色等を再現することで、より現実に近い表現を再現する技術となります。

オーディオ出力形式について

PS5は以下のオーディオフォーマットに対応しています。
Dolby Digitalなど最新のオーディオ形式にも対応しています。

●Dolby Digital (max 5.1ch)
●Dolby Digital Plus (max 7.1ch)
●Dolby TrueHD (max 7.1ch)
●DTS (max 5.1ch)
●DTS-HD High Resolution Audio (max 7.1ch)
●DTS-HD Master Audio (max 7.1ch)
●AAC (max 5.1ch)
●Linear PCM (max 7.1ch)

本体アップデート情報

定期的なアップデートにより機能追加や改善が行われています。

PS5本体のアップデート情報については下記ページに纏めていますので、詳細についてはそちらをご参照ください。

https://nekozawa-game.com/ps5-update/

国内での販売状況


全世界では1,500万台の売り上げを記録したようですが、国内の販売台数はまだまだ伸びていないのが現状です。
主な原因は”半導体不足”​と”​転売ヤー”​によるものと言われています。

各販売店共に「過去購入履歴があるユーザ」、「店舗専用のクレジットカードを持っているユーザ」等、安易に転売ヤーにPS5が渡らない対策を設けています。
ただ、この方法は本当にPS5が欲しいユーザにも渡りずらくなるので対策する側としても難しいところです。​

参考情報として国内での推定の販売台数は下記となっています。

累計台数

PS5 : 127万1750台、PS5 DE : 22万5767台

週間毎の売上げ台数

3/21~3/27:PS5 / 32364台、PS5 DE / 3110台
3/14~3/20:PS5 / 13971台、PS5 DE / 2997台
3/7~3/13:PS5 / 14764台、PS5 DE / 1522台
2/28~3/6:PS5 / 22550台、PS5 DE / 3129台
2/21~2/27:PS5 / 15418台、PS5 DE / 1614台
2/14~2/20:PS5 / 23249台、PS5 DE / 2185台
2/7~2/13:PS5 / 5744台、PS5 DE / 674台
1/31~2/6:PS5 / 15100台、PS5 DE / 1788台

PS5・PS5 DEの合計台数は150万台程度となっています。
現在、Switchの売上げ台数が1800万台程度となっており、仮にその半分(900万)がPS5購入者希望者だとしたら全然足りていないことになります。
しかも142万台の何割かは転売ヤーに渡っていることになるので、「PS5は都市伝説」なんて言われても仕方のない状況です。

メルカリ(2022年3月時点)​での取引価格は、PS5が8万円台、PS5 DEが7万円台となっています。
一時期価格は6万円台まで下がったようでしたが、現在は元の高い価格に戻っています。

※※※ 4/4更新 ※※※
最新3/21週の売り上げ台数を見ると、久しぶりに3万台を超えてきました。

3/28週も同じような提供台数であれば、供給不足解消の希望が見えてくるかもしれません。

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